福岡在住の秋山さんから最後のメッセージが届いた!

 ソフトバンクを3年ぶりの日本一に導いた秋山幸二前監督(52)は10月31日、RKB毎日放送の情報番組「今日感テレビ」に出演。優勝シーンを振り返り、あらためて感慨に浸った。30日付での退任が発表され、番組後は「もう福岡在住の秋山さんだよ」と“一般人”を強調した上で、教え子たちへ伝言を残した。

 秋山さん

 個々にまだまだ伸びる余地がある。個々がレベルアップしないとね。それが集まってのチームだから。技術が一番だろうけど、まだ成長できる。

 指揮官として率いた6年間、口酸っぱく技術の向上を訴えた。それがチーム強化の近道だったが、1人の野球人として「選手にはみんなこの世界で長く活躍してほしい」と純粋な思いがあった。監督の肩書が外れてもそれは変わらない。

 秋山さん

 外から見て、もっとこうじゃないかとイメージはつくが、本人が気付き、そのイメージに持っていかないと。何をどう期待されているのか。自分がどういう選手になりたいのか。どういう技術を身につけていくのか。あと試合で自分をどうアピールできるのか。そういうことができる選手がいっぱい集まってチームは強くなる。まだ漠然としている人がいる。

 「日本一」のご意見番としてプロ意識が高まることを期待した。当面は充電期間にあてるとみられ「野球、チームのことを考えなくて済むんだなと」としみじみ語っていた。