日本のエースだ。侍ジャパン前田健太投手(26=広島)が「2014
SUZUKI
日米野球」の第1戦(12日、京セラドーム大阪)で先発することが決まった。8日、侍ジャパンメンバーが集合し、小久保監督が先発ローテーションを明らかにした。昨年3月のWBCは背番号20だったが、今回は18を背負う前田。将来的なメジャー挑戦を公言している右腕が、金子や大谷ら強力な先発5本柱の総大将として先陣を切る。
フラッシュを全身に受け、前田の表情が一段と引き締まった。メジャー相手に開幕投手を務めることが決まった。「そうなるかとは思います」。小久保監督も「前田と(2戦目の)金子はすんなり決まった」と、指名に迷いがなかったことを明かした。
名実ともに、日本のエースとなる。前回のWBCに続いて選出。さらに今回はエースナンバーでもある18を背負う。今季は11勝9敗で、5年連続の2桁勝利。6日には3年連続のゴールデングラブ賞も受賞したばかりだ。確立したスタイルは、相手がメジャーリーガーでも、もちろん変えるつもりはない。
「いつもと違う投球ではなく、自分の投球を心掛けたい。対戦したい打者?
あまりないです。打たれるよりは、抑えたいというのはあります」
準備は整っている。実戦感覚の維持とメジャー球への対応に努めてきた。秋季キャンプ初日にいきなりブルペンで41球。3日にはシート打撃に登板した。前日7日には紅白戦で登板。感触を確かめながらの投球は3回3安打2失点だったが、調整はいたって順調だ。
「最初は(ボールに)違和感はありましたが、ちゃんと投げられると思います。選んでいただいたので、準備だけは怠らず、いい結果を出せるようにしたい」
昨年12月の契約更改交渉後に、初めて将来的なメジャー挑戦の意向を公言した。このオフは「機運」が高まらず、ポスティングシステム申請を見送る方針だ。だが、抱き続ける夢の実現へ、アピールが試金石になることは間違いない。
日の丸を背負うエースだ。「1度経験して、分かっていることもあるので」と、サポートも約束。日本の先発は則本、藤浪、大谷と、小久保監督が「これからの時代を背負っていかないといけない選手」と評価する選手へと続いていく。頼もしい男が、ほとばしる思いを持って、先陣を切る。【池本泰尚】



