期待の1番星は梅ちゃん!
年末、阪神ファンアンケートで「来季の飛躍を期待する選手」の問いにルーキー捕手で92試合に出場した梅野隆太郎(23)がトップだった。
帰省先の福岡で梅野の声がはずんだ。「本当ですか!?
たくさんの方に選んでいただけたのはすごくうれしいです。1年目はうまくいかないこともあった。でも貴重な経験をさせてもらえた」。謙虚に振り返るルーキーイヤー。それでも総数1898票の約35%にあたる654票は、ファンが梅野の姿に未来を感じ取った証拠だ。
ドラフト4位からのスタートだった。沖縄・宜野座キャンプで頭角を示し、オープン戦でも打ち続けた。そのまま69年田淵以来、球団45年ぶりに新人捕手として開幕戦出場。初安打、初本塁打と順調にステップを踏み、5月6日中日戦(ナゴヤドーム)で強烈な印象を植えつけた。同点の延長12回無死一塁。野手最後の駒として代打起用されると、左翼へ勝ち越し2ランを放った。「やっといい場面で打てた。少しホッとしています」。発した言葉はすでに、1軍選手として責任感たっぷりのものだった。
だからこそスタメンに定着した7月下旬からは苦しんだ。シーズン終盤の佳境は出場機会も減った。それでもルーキーで唯一、1年間通して1軍に居続けた。「最近144試合全てに出た捕手はいない。それは簡単じゃないんだな」。この感覚こそが生え抜き正捕手への第1歩になるはずだ。
まもなく激動の1年が終わる。最後に梅野は約束した。「2年目は自分で捕手をつかみとらないといけない。できる限りのことを一生懸命やって、期待に恥じないプレーをします。それを見て欲しいです」。期待の1番星という勲章。ファンの期待がまた、梅野の背中を押した。【松本航】



