オリックス森脇浩司監督(54)が新人9選手にアピール「指令」だ。指揮官は来年2月キャンプでのA組(1軍)B組(2軍)振り分け決定時期を、前年より1週間ほど遅らせる考えを明かした。従来はA、B組とも宮古島だった。来季からA組が宮崎と分離。「入れ替えが不可能というわけじゃないけど、今までとは違うからね」と説明した。

 キャンプ前、ギリギリまで選手の状態を見極める狙いもある。

 特に新人はドラフト1位左腕の山崎福ら即戦力と期待される大卒・社会人が5選手。1月11日から神戸で新人合同自主トレがスタートするが「よく見ていきたい。新人だから焦る必要はないが、やっちゃいけないと決まっているわけでもない」と、森脇チェックを進めていく。

 「各コーチには、12月と1月の選手のコンディションをキャッチして欲しいと伝えている」と森脇監督は続けた。

 今春キャンプはA組40人、B組30人だったが、今回も比率は同じ程度になる。「B組に入った人ほど、目ん玉をひんむかなきゃうそだろう。大事なのはすべてのことを発奮材料にできるかです」。まずは誰がA組切符をつかむのか注目される。【大池和幸】