阪神が9日、海外フリーエージェント(FA)宣言していた鳥谷敬内野手(33)の残留を発表した。沖縄でロッテ井口らと合同自主トレ中のキャプテンは球団を通じて、10年ぶりのリーグ制覇、30年ぶりの日本一に懸ける思いを発信。生涯虎が事実上決定した
形となり、今後も猛虎のレジェンド道を突き進む。
鳥谷がわびた。そして10年ぶりのリーグ制覇、30年ぶりの日本一を誓った。前日8日の夜、残留の意思を阪神側に伝えた。沖縄で自主トレ中のキャプテンは球団を通じて、今季にかける思いを発信。「熟考に熟考を重ねた結果、残留することを決意しましたので皆様にお知らせさせていただきます」と切り出し、コメントに覚悟をにじませた。
鳥谷
決定が遅くなってしまい、ファンの皆さん、球団の方々、選手の皆さんにはご心配をおかけしました。ファンの皆さんには大きなご心配をおかけした分、リーグ優勝、日本一を勝ち取り、その喜びを共に分かち合えるよう、今シーズンも全力でプレーさせていただきたいと思います。
長年の夢であったメジャー挑戦を視野に入れ、初めて海外FA権を行使。メジャー挑戦と残留のはざまで約2カ月間、悩み抜いた。米国のストーブリーグは例年12月以降に本格化することが多く、阪神側への返答に時間を要した。その間、チームは編成上の計算を立てられなかった。メジャー挑戦を視野に入れる以上、やむを得ない事態ではあったが、人一倍強い責任感を持つだけに、真っ先に周囲への配慮を口にした。
ブルージェイズを筆頭にメジャー複数球団が獲得に興味を示し、水面下ではメジャー契約の話もあった。それでも最後は縦じまを選んだ。決断の背景には、虎を日本一に導くという強い自覚がある。まだ契約更改は先になるが、球団は5年程度の大型契約を提示しているとみられる。今後は虎のレジェンドへの道を全力で突き進むことになる。
1466試合連続出場は現役最長で歴代3位。同2位は金本の1766試合と、3シーズンで更新が可能だ。歴代1位の衣笠が持つ2215試合は今季から6シーズン目に記録がかかることになる。残り389安打となった通算2000安打も、昨年の172安打ペースなら17年シーズンに到達する。阪神歴代1位である藤田平の2064安打の記録も、同シーズンに塗り替える計算。もちろん、今は個人記録には目もくれず、V奪回だけに照準を合わせる。晴れ晴れとした心で、虎の勝利を追求する。【佐井陽介】



