3年ぶりに日本ハムに復帰した田中賢介内野手(33)が、「日米間ギャップ」の克服をテーマに掲げた。9日、沖縄・宮古島で吉川、中島と行っている合同自主トレを公開した。米国での2年間を経て、日米間の違いとして挙げたのが、「配球」と「試合&練習環境」。対応力が活躍のカギになるとの考えを明かした。積極的に実戦出場して克服し、自身初の首位打者のタイトル奪取も狙う。

 「タナカ」から「田中」へ。日本ハム復帰最初のシーズンに向け、田中が経験に裏打ちされた持論を明かした。活躍のカギは対応力。「技術的に日本に合わせなきゃいけないところがある。(メジャーでは)ずっと向こうに合わせようと思ってやっているから」。12年まで記憶を呼び起こす。

 これまでにもメジャーに挑戦後、日本に復帰した野手はいる。だが、井口も(3割3分3厘→2割8分1厘)、松井稼も(3割5厘→2割6分)、岩村も(3割1分1厘→1割8分3厘)、西岡も(3割4分6厘→2割9分)、復帰初年度の打撃成績は渡米前最終年を下回った。田中は要因の1つに、「対応力」があると考えている。

 具体的にこの日挙げたのは2つだ。

 <1>配球

 メジャーでは縦の変化球は多くない。フォークよりも、チェンジアップやスライダーが主流。「(日本の投手は)角度がある。フォークがあるし、しっかりと制球してくる。その辺の対応」。米国滞在中は、メジャーの投手をどう打つかということだけをテーマに技術を磨いてきた。まるっきり思考を変えなければいけない。

 <2>試合&練習環境

 短い練習時間と数少ないオープン戦でシーズンを迎えるメジャーと、朝から日が暮れるまで練習する日本のキャンプでは、取り組み方が大きく違う。また天然芝球場が主流の米国に対し、日本、特にパ・リーグは人工芝でプレーすることがほとんど。すでに、「土のグラウンドは馬力がないと走れない」と渡米中は5キロほど増量した体も再び減量した。「今年はなるべくたくさん実戦に出たいと思います」。元来はマイペース調整派だが、今キャンプは経験の場を求めていくつもりだ。

 克服できれば、結果はついてくる。「首位打者を取ってみたい。(ラインは)3割5分くらいですかね。個人的にはそこを目指して」。打率3割3分5厘でリーグ2位だった10年が自己最高成績。その更新とタイトル奪取を掲げたことが、自信の表れ。「チームを2年離れたし、若返ったので、新しいチームに入るような新鮮な気持ちです。イチから野球ができる楽しみがあります」。まだ33歳。2年での日本球界復帰には、大きな期待感がある。【本間翼】