安楽を「ジャスタウェイ」にする。楽天大久保博元監督(47)が11日、コボスタ宮城で、ドラフト1位安楽智大投手(18=済美)の育成方針を競馬に例えた。「最初から全力で走らせて転んだらケガする。それを抑えるのが我々の仕事」。監督はさながら騎手だと言った。
大卒、社会人なら即戦力で逃げ切りを図る。体ができていない高卒新人ならば大器晩成、追い込み型に育てたいと考えている。安楽には1軍キャンプというニンジンをぶら下げているが、「ケガなく完走させるのが一番」とかかり気味にならないよう目を光らせる。
自らの経験がある。タレントとして活躍していた時代に、テレビ番組で競馬に挑戦。一緒に競走したムツゴロウさんこと畑正憲氏の騎乗に目を奪われた。「歩行がそろっているんだよ。他の人が馬を抑えきれないのに、ずっと同じペースで走らせていた」。馬を焦らせず、対話しながら歩む。育成も一緒だと感じた。
安楽の目標は「日本一の投手になること」。昨年末の有馬記念で引退したジャスタウェイは強烈な豪脚で世界1位まで上り詰めた。最速157キロの剛腕もそれだけの可能性を秘めている。今日12日から新人合同自主トレが始まる。大久保監督は「重圧はかけない」と温かく見守る予定。名伯楽となるべく、ドラ1を大きく育て上げる。【島根純】
◆ジャスタウェイ
09年(平21)生まれ。父ハーツクライ、母シビルの鹿毛(かげ)の牡馬。13年天皇賞・秋でG1初制覇。14年ドバイデューティフリー(G1)でレコードを2秒以上縮める圧勝。14年4月に日本馬初となる世界ランキング単独1位となった。同年末の有馬記念で引退。通算22戦6勝。



