名勝負を再現だ-。今季40歳になる中日川上憲伸投手(39)が21日、ライバルとの再戦を熱望した。日本球界に復帰した広島黒田博樹投手(39=前ヤンキース)について「目標としてはそういう場面で投げたい」と、1軍での対戦をイメージした。かつてエースとしてしのぎを削った2人がまた同じ舞台に立つ。

 その時代、中日には川上が、そして広島には黒田がいた。2000年代のセ・リーグを盛り上げたエースの投げ合い。きっと、また見ることができるはずだ。練習のためにナゴヤ球場を訪れた川上は、黒田の日本球界復帰について感慨深げに語った。

 川上

 いろいろ考えての日本復帰だと思う。お金の問題でもないし、黒さんのサービス精神というか。日本で育ったし、最後は日本でというのがあったのかもしれない。話したわけじゃないんですけどね。そういうところが尊敬できる。

 1学年上の黒田とは共通点が多い。大卒でプロ入りし、最多勝などのタイトルを手にして確固たる地位を築き上げた。闘志を前面に出したスタイルも、似ている。海を渡り右肩の故障に苦しんだ川上と、安定した成績を積み上げた黒田とは対照的。だが、古巣復帰で「現役生活の最終章を」の思いは同じだ。

 ファンだけじゃない。川上本人も再戦を心待ちにする。2人は過去、先発で4度対戦しているが対戦成績は1勝1敗(チームは2勝2敗)の五分。メジャーでの対戦はなく、再戦となれば、互いに勝敗が付かなかった07年9月21日(ナゴヤドーム)以来、8年ぶりだ。

 川上

 黒さんに投げ勝つと言っても僕が由宇(広島の2軍球場)で投げているかもしれない。目標としてはそういう場面(1軍)で投げられるようにということです。

 今年のキャンプはウサギではなくカメになる。復帰2年目となった昨季は2月のキャンプ初日から3日連続でブルペン入りするなど飛ばしまくって開幕投手にサプライズ指名された。今季は右肩の状態を見ながらで「みんなよりは遅れるかもしれない」。着実な歩みで開幕に合わせる。一時代を築いた2人の対戦は実現するか。川上VS黒田の投げ合いで、セ界がまた盛り上がる。【桝井聡】