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中田が紅白戦で「4番」デビュー
- 室内練習場で調整中、網をくぐる日本ハム中田(撮影・長島一浩)
怪物が真価の問われる打席に立つ。日本ハム高校生ドラフト1巡目の中田翔内野手(18)が、7日の紅白戦で実戦デビューする。梨田昌孝監督(54)は4番での起用を明かした。同内野手は、大振りを封印して最低でもヒット1本を狙っていく。あくまで確実性を重視して、まずは結果を出しにいく。
中田の胸にはドキドキとワクワクが同居していた。7日、いよいよ初実戦を迎える。「少し怖いですけど、自分の力を見せつけるだけです。通用しなかったら自分の力不足ということだし、いつも通りやるだけ」と意気込みを力強く口にした。
プロ“デビュー戦”に、華々しい舞台が用意された。梨田監督は「4番にするよ」と起用法を明言した。先輩たちを押しのけての大役指名を伝え聞いた中田は「緊張します」と体を震わせた。
まずは結果にこだわる。スコアボード越えの150メートル弾や140メートル砂浜弾など、スケールの大きな打撃でキャンプの話題を独占中だが、シート打撃は行っていないため、プロ投手の変化球を見るのは初めてになる。「ホームランを打てたらそれはもちろんいいけど、それよりヒットをコツコツ打っていきたい。1本は打ちたいです」と長打は狙わない。シャープなスイングを目指して現在取り組んでいる、高1時のようなオープンスタンスで、コンパクトな打撃に終始する。
この日のフリー打撃は屋内練習場で47スイング。5日は「フライが多すぎ」と厳しい表情を浮かべていたが「今日はゴロを打っていこうと思った。ライナーが多かった」と、初実戦へ向けて修正もできている。平野打撃コーチは「しっかりとタイミングを取れるかどうかが見たい。いい形で入っていけば、練習でもあれだけ飛んでいるんだからね」と話す。パワーはすでに実証済み。あとは生きた球にどこまで適応できるかがカギになる。
相手の先発は昨季4勝(3敗)を挙げ、日本シリーズにも先発した2年目左腕吉川。くしくも新旧高校生ドラフト1巡目対決となる。「試合の中でいろいろ気がつくこともあると思うし、そういう意味でも楽しみ」と言うように不安はない。怪物伝説第1章がいよいよ幕を開ける。【本間翼】
[2008年2月7日9時7分 紙面から]
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