野球

契約交渉難航ＧＧ佐藤、紅白戦も出場ダメ

笑顔でストレッチするＧ・Ｇ・佐藤（撮影・柴田隆二）

　西武は１５日、契約交渉が難航し自費でキャンプに参加しているＧ・Ｇ・佐藤外野手（２９）に対し、契約が完了するまでは紅白戦を含めたすべての実戦への出場を認めない方針を固めた。１６日から始まる紅白戦を前に、Ｇ佐藤の処遇について球団フロントが渡辺監督と協議。前田球団本部長は「未更改選手を試合に出すことはできない。練習試合はもちろん、紅白戦もです」と球団としての見解をまとめ、この日のうちに本人に通告した。

　野球協約には「支配下選手の公示手続きを完了したとき（中略）年度連盟選手権試合およびその他の試合に出場できる」とある。解釈にもよるが、通例で協約上の「試合」とはオープン戦以降を示すもので、練習試合や紅白戦は問題ないとみられていた。渡辺監督は「紅白戦からふるい落としが始まる。まずはうちと契約している選手をみる、ということになった。本人には『変な意味ではなく、契約したらどんどん試合で使うから』と伝え、納得してもらった」と説明した。

　西武は２５日のオープン戦までに、紅白戦５試合と練習試合２試合を予定している。計７試合の実戦の場を奪われた形のＧ佐藤は「そうですか…」と多くを語らなかったが、本人に事情を説明した渡辺監督によれば「寂しいですね」ともらしていたという。対外試合だけではなくチーム内の競争（紅白戦）にも参加させないという“ペナルティー”で交渉は一気にまとまるのか。それとも…。今後の行方が注目される。【広瀬雷太】

［2008年2月16日9時39分　紙面から］

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