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クルーン初実戦ライナー左手首直撃も3K

3回紅組2死三塁、クルーンは木村拓の打球を手首に当てる(撮影・鹿野芳博)
3回紅組2死三塁、クルーンは木村拓の打球を手首に当てる(撮影・鹿野芳博)

 巨人の新守護神として期待されるマーク・クルーン投手(34)が15日、巨人のユニホームを着て初の実戦となる紅白戦に登板した。志願しての早期登板は、1回を投げ2安打1失点。左手首に打球を受けて、1度はベンチへ戻りヒヤリとさせたが、自らマウンドに戻り、3つのアウトをすべて三振で奪った。新ストッパーとしての片りんをみせた。

 グラウンドが一瞬凍り付いた。3回2死三塁。クルーンの左手首に、木村拓の強烈なピッチャー返しが直撃した。グラブを上に放り投げて痛がる姿に、球場全体の視線が集まる。すぐにトレーナーが駆け寄り、ベンチへ引き揚げた。

 ここで交代か-。ところが周囲の不安をよそに、5分後には再び走ってマウンドに戻ってきた。円谷をフォークで空振り三振に打ち取り、影響がないことをアピールした。打ち取ったアウトすべてはフォークボールでの三振だった。「手首の状態? アイムオッケー。痛かったけど、一呼吸置いたらいけると思ったので、マウンドに上がったよ」と、平然とした表情で言った。

 手首に打球を当ててヒヤヒヤさせれば、投球でもヒヤヒヤさせた。最速は148キロと本来のスピードに比べれば物足りない。指にかかったボールと、かからないボールの差は歴然としていた。その証拠に、真っすぐで空振りをとったのは1球だけだった。「今日は結果じゃなく、自分が今どの位置にいるのかを確認したかった」と振り返った。

 原監督は、早い段階での実戦登板を評価した。「まぁ(調整の)段階ですから。彼の力からすれば50%くらいでしょう。それでもこの時期に本人から投げたいと言ってきた。意欲は評価できる」と、前向きな姿勢に期待感をにじませた。

 新球スライダーも試投した。「大道さんに投げてみて、感触は良かった」と、手応えを感じた様子。女房役の実松も「ピッとくるし、鋭く曲がっていた」と言った。中日筒井スコアラーは「縦と横の2種類あるみたいだけど、縦はフォークとの区別が難しいね」と、要注意マークをつけた。

 今キャンプでは、休養日にキャッチボールをし、この日の登板も志願するなど、意欲的に調整を続けてきた。すべては最終回のマウンドに立つため。守護神クルーンが、重圧のかかる巨人のストッパーの道へ歩んでいる。【久保賢吾】

[2008年2月16日9時40分 紙面から]

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