09年6月13日のノア広島大会でリング上の事故で亡くなった三沢光晴さん(享年46)の七回忌に、6年前と同じ会場で追悼大会が開催された。

 試合開始前には、かつて三沢さんと名勝負を繰り広げたスタン・ハンセン氏(65)があいさつし、記念すべき一夜の幕が開けた。第8試合の6人タッグ戦では三沢さんの最後の対戦相手となった斎藤彰俊(年齢非公表)が鈴木みのる(46)を相手にバックドロップ。6年前、結果的に三沢さんの命を奪ってしまった大技を決めると、超満員の観客から拍手喝采が起きた。

 メーンの第9試合、三沢光晴メモリアルマッチ6人タッグ戦では天龍源一郎(65)、高山善広(48)、小川良成(48)組が井上雅央(45)、永田裕志(47)、丸藤正道(35)組に勝利。高山が井上にエベレストジャーマンを決めて3カウントを奪えば、天龍と丸藤は壮絶なチョップ合戦の末にガッチリと握手を交わす場面もあった。

 試合後の追悼セレモニーでは、全日本時代に三沢さんと四天王を形成した小橋建太氏(48)と川田利明(51)もリングへ上がり、10カウントゴングが鳴り響いた。

 三沢さんの遺影を抱いた田上明社長(54)は「天国の三沢さんにしかられないよう、ベルトを奪還します」と、鈴木軍に流出している4大GHC王座奪還を宣言。けん引役を期待される丸藤も「取り返すのがオレたちの役目。田上さんにああいうことを言わせないように、しっかりやっていく」と、ノア復権の誓いを新たにした。