WBA世界スーパーフライ級王者河野公平(34=ワタナベ)が27日、都内のジムで本格スパーリングを始めた。

 4階級制覇を狙う同級2位亀田興毅(28=亀田)と10月16日に米シカゴでV2戦を予定している。同僚で世界挑戦経験者で10月に日本ライトフライ級王座決定戦に出場する小野心(32)が、サウスポー対策としてパートナーを務めた。

 6月に左肋骨(ろっこつ)骨折で試合が延期になった。「痛みは1カ月半あった。寝返りも打てず、電車でつり革も持てなかった」と回復に時間がかかった。すでにマスでスパーを始めていたが、この日も大事をとって脇腹にプロテクターをつけて6回こなした。ボディーにもパンチをもらったが「痛みもなく大丈夫。思ったより体も動けた。どんどんスパーを積んで体力にカンを戻していきたい」とあと1カ月半で仕上げていく。

 試合は近日中に正式発表となる。亀田がブログで試合を公表したことで「10月中旬とは思っていたがびっくりした。シカゴは寒そうかな。左の相手は難しいが、やるぞという気持ち。思い切りやるしかない」と力を込めた。