元世界3階級王者の亀田興毅(28=亀田)が、現役引退を表明した。

 WBA世界スーパーフライ級王者・河野公平(34=ワタナベ)との日本人対決に臨んだが、0-3の判定で敗戦。試合後、控室から出てきたところで報道陣の取材に応じ、今後について聞かれると「オレは試合前から、ラストマッチと思っていた。そのために、悔いを残さないように練習してきた。勝って終わりたかったけど、きれいさっぱりやめる。3階級制覇もできて満足している。いいボクシング人生だった」と話した。

 日本人初の4階級制覇を逃した亀田は05年のデビュー以来、日本人選手に初めて黒星を喫した。戦績は33勝(18KO)2敗。2回にダウンを奪われ、3回はローブローで減点された。亀田は「ボディーを効かせたと思ったけど、ローブローの判定になり、あれですべてが変わってしまった。あれが勝負の分かれ目だった」と振り返った。