元世界2階級王者の長谷川穂積(35=真正)が23日、WBC世界スーパーバンタム級王者ウーゴ・ルイス(29=メキシコ)に挑む2年ぶりの世界戦(9月16日、エディオンアリーナ大阪)に向け、神戸市内のジムで練習を公開した。

 ミット打ちでは持ち前の高速連打を披露するなど軽快な動きを見せ、2時間以上汗を流した。「集中していい練習ができている。このままいいコンディションを保って試合に挑みたい」と話した。

 閉幕したリオデジャネイロ五輪からも、大きな刺激を受けた。中でも、柔道男子73キロ級で金メダルを獲得した大野将平(24=旭化成)は長谷川の妹瑠璃さん(29)と知人で、昨年5月のノンタイトル戦では控室で激励を受けた仲。それだけに金メダルには感慨もひとしおだ。「オリンピックは感動を与えてくれ、スポーツの力を見せてくれた。頑張ってる人間を見ると、エネルギーをもらえる。自分も、エネルギーを与える人間になりたい」。5年ぶりの世界王座返り咲きへ、気持ちは高まっている。