ライトフライ級王者の田口良一(29=ワタナベ)が同級1位で元WBAミニマム級王者の宮崎亮(28=井岡)に3-0で判定勝ちし、4度目の防衛に成功した。

 過去3度の防衛はいずれもKO勝利だったが、宮崎からはダウンを奪えず。それでも「思ったよりも、自分が最初にペースを握れた」と、危なげなく王座を守った。勝利後のインタビューでは、宮崎が「ライオンとゴリラのハーフになりたい」と自らを猛獣に例えていたことを問われると「え…いや、まあ…(自分は)普通の人間として(戦いました)」と答えて約3500人の観衆の笑いを誘った。

 リング下には背中を追い続ける先輩で、4月の防衛戦でWBA世界スーパーフェザー級王者から陥落した内山高志(36)も見守った。今後の進退について内山は明言していないが「どうお考えかは分からないですけど、僕は復帰を待ち望んでいます」とラブコールを送った。