全日本の武藤敬司社長(48)が7日、都内で会見して、代表取締役社長を辞任することを発表した。5月29日の神戸大会の試合前に、TARU(46)がスーパー・ヘイト(41=本名・平井伸和)に暴行、試合後に急性硬膜下血腫で開頭手術を受けていた。この日、辞表を提出した武藤社長は「自分自身にけじめをつけるために、代表取締役を辞任します」と頭を下げた。

 後任はフロントのトップとして、問題の処理に当たっている内田雅之取締役(49)が昇格する。武藤社長は取締役としては残るが「レスラー武藤敬司」として活動する。「これからも立場は変われど、全日本のために頑張る。今は、一刻も早く平井の元気な姿を見たいと思います」と話した。

 内田取締役は「司法が動いたら協力させてもらう。一連の騒動を受けて、管理の強化を実践、チェック機能を強化した」と話した。