WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志(31=ワタナベ)が19日、東京・北青山で世界美容家協会(ICD)主催のセミナーに出席した。「人材育成に“KO勝ち”なし」とのテーマで所属ジムの渡辺均会長とともに講演会を行った。内山はアマチュア時代からプロに転向するまでの苦労話、渡辺会長はジム経営や世界王者の育成などについて披露した。

 司会者から後輩との触れ合いを問われた内山は「同じ目的、日本王者や世界王者を目指している後輩はご飯に誘っているし、面倒を見るわけではないですが、ボクシングの話をします。アマ時代の弱かったころの話をしたりすると、やる気になってくれる」と、後輩育成を意識した行動をしているエピソードを明かした。

 また渡辺会長は「『内山効果』で若い有望な選手が入ってきてくれる。『頑張れば内山になれる』と言って夢を持たせています。内山は優しいし、面倒見がいいんです」と感謝していた。