8月1日に開幕する新日本G1クライマックスで初優勝を狙う中邑真輔(31)が27日、東京・町田のマージャン店「牌の音」で、異色の公開練習を行った。20年間無敗の伝説のマージャンプロで雀鬼の異名をとる桜井章一氏(67)に間の取り方、体の動かし方を教わりながら2時間近く体を動かした。

 中邑と桜井氏の出会いは03年。まだ、新人時代にさかのぼる。当時、総合格闘技にも出場していた中邑に、マージャンのプロの桜井氏が体の使い方をアドバイスした。桜井氏は「格闘技のことなんて何も知らないんですよ。素人が言うのはおかしいけど、真輔は体の動かし方はセンスがあると思う。軸足を思い切り踏み込むよりも、少しだけしか動かさない方が蹴りが強くなる」とアドバイス。格闘技経験ゼロの桜井氏が、中邑をふっ飛ばして見せた。

 中邑は「自分の体のバランスが分からないときに取り戻す方法とかを教わっている。プロとして基本からやっていると、出ない発想が面白い」と話した。

 5年連続8回目のG1クライマックス出場で、今年は本命に推される中邑よりも強い桜井氏。出場すれば、隠れた優勝候補になるかもしれない。