日本ボクシングコミッション(JBC)と日本プロボクシング協会(JPBA)が29日、東京・文京区の後楽園ホール展示場で合同の医事講習会を開催した。ボクシングジムの会長やマネジャー、トレーナーらが参加。JBCの谷諭ドクター(東京慈恵医大脳神経外科教授)が「パンチを受けた脳はどうなるか?

 特に脳振とうについて」と題して講演した。続いてJBCの大槻穣治ドクター(東京慈恵医大救急部准教授)が「スポーツにおけるメディカルチェックと試合・事故統計」のテーマで講演した。

 今回、JPBAからの要請でフィジカル、コンディショニング部門の講習会も合わせて開催された。WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志(ワタナベ)のコーチを務める土居進氏(順天堂大スポーツ健康科学部運動生理学研究室協力研究員)を招き「ボクサーのコンディショニング~スタミナアップのメニュー作成法」と題した講演を行った。約2時間の講習会を終えたJPBAの大橋秀行会長は「ボクシング界では科学的な練習要素が立ち遅れている。よい機会になったのではないか」と話した。