九州場所(11月8日初日、福岡国際センター)のチケットの一般販売が19日午前10時から始まる。現在は大相撲の人気が高まっており、即日完売が有力だ。2023年初場所6日目から続く満員御礼は、今も途切れていない。多くのファンは、チケットがなかなか入手できないことに加え、高額の転売が横行することも問題視している。
転売防止のため、日本相撲協会は多くの対策を練っている。昨年の6場所で、チケット販売サイトの会員資格の停止、ファンクラブ会員資格の停止、チケット無効化による入場お断りという購入者へのペナルティーが合計138件あったことを公表している。今場所も、転売チケットで入場しようとした観客を門前払いしたケースがあった。日本相撲協会は転売することはもちろん、転売されたチケットの購入を厳禁とすることを呼びかけ、公式の定価リセールサービスの利用を勧めている。
QRコードによる電子チケットは、画面をコピーしただけのスクリーンショット(スクショ)での入場は禁止。木戸の親方が目視でスクショを判別しやすいように、QRコードの表示時間を分単位でなく秒単位でカウントダウン表示できる仕様に今場所から変更した。
来年1月の初場所からは、力士ら協会員への販売方法も変更する。
これまでも力士ら協会員は、親族などのために必要なチケットを事前に申請用紙で申し込むことができた。ある関取は「以前なら申し込んだ分のチケットをすべて買えたのに、最近は半分くらいしか買えない」と話す。協会員を通じた申し込みが増えたことで、すべてのリクエストに応じているわけではない。
次の初場所からは、在庫確保が難しくなったたまり席の申し込み受け付けは停止。これまで関取衆は個別に申し込めたが、若い衆や裏方も含めて部屋単位での一括申し込みに変更する。申し込みが多くなったため、作業の繁雑さを軽減する狙いもあるという。
枚数にも制限を設け、1部屋当たり1日につきマス席4マスまで、イス席は15枚までを上限とする。さらに予定枚数を超えたら受け付けを終了することも告知した。
チケット担当の浜風親方(元幕内五城楼)は「ファンクラブやスポンサーにチケットが渡りやすいようにします。(部屋ごとの枚数は)臨機応変にやっていきます」と話している。【佐々木一郎】


