新日本の獣神サンダー・ライガーが14日、成田発でメキシコに出発した。昨年6月以来1年3カ月ぶりのメキシコで、保持するCMLL世界ミドル級王座の防衛戦も行う。「昨年遠征したときはルード(悪役)として戦ったけど、今回はリンピオ(善玉)として戦う。だから戦う相手も変わってくる。ネグロ・カサスとか、ルードを相手に戦うことになるだろう」。

 今月19日の新日本の神戸大会では、左肩負傷の飯伏幸太(29=DDT)が返上したIWGPジュニアヘビー級王座を、プリンス・デヴィット(30)とKUSHIDA(28)が決定戦で争う。過去11回IWGPジュニアヘビー級を戴冠したライガーは「デヴィットに分があると思うけど、新日本の選手同士だから、どっちが勝ってもいい。勝った方に挑戦したいね。このところベテランがおとなしいから、復活しなきゃね」。そのためにメキシコでは、新技の習得にも挑む。「コンディションつくりと、1つ、2つ、実戦で使える技をマスターしてくる。常に水は流れてないと、腐っちゃうからね。秘密兵器を持って、日本に帰ってきます」と話した。