新日本プロレスの親会社である株式会社ブシロードは27日、新日本のオーナーも務める木谷高明社長の名前で声明を発表。同社が保有する新日本の全株式を、テレビ朝日およびサイバーエージェントに約36億円で譲渡することを決定したと発表した。27日に取締役会で決議され、譲渡実行日は6月30日に予定されている。

これにより新日本は2012年から続いたブシロードによるオーナーシップから離れることになる。

新たな株主となるサイバーエージェントはプロレスリング・ノアやDDTなどを運営するサイバーファイトの親会社。ライバルとはいえ、これまでも新日本とノアの交流は少なくなかったが、今後はよりいっそうの関係強化が見込まれる。

木谷社長は声明の中で「本年1月4日の東京ドーム大会では、観衆46913人を記録、28年ぶりとなる超満員札止めを達成することができました。世代交代の課題を乗り越え、いまや20代、30代の若きスターたちが次々と台頭し、リングの上で眩い輝きを放っています。ブシロードとして、新日本プロレスリングがここまで力強く成長した姿を見届け、次の世代へのバトンタッチをできることは、私の人生において大きな誇りです。

しかし、新日本プロレスリングが今後さらにグローバルで飛躍し、黄金期を続けていくためには、これまでに蓄積された映像資産の最大活用と、強力な配信プラットフォームを軸とした多角的な収益化ビジネスへの進化が不可欠です。

そこで何より創業まもなくからのパートナーであり、地上波放送で新日本プロレスリングを支え続けてくれたテレビ朝日様へ大政奉還をするとともに、最先端のデジタルメディアで新しい風を吹き込んでくれるサイバーエージェント様をパートナーに迎えた、これ以上ないベストオーナーのもとへ未来を託すことが最善であると確信いたしました」と株式譲渡の理由について説明。

さらにファンや関係者への感謝とともに「ブシロードの手からは離れますが、新日本プロレスリングの未来は、これまで以上に明るいと断言します。これからも一人の熱狂的なプロレスファンとして、私は皆さんが創り出すさらなる黄金期を応援し続けます。14年間、本当にありがとうございました。これからの新日本プロレスリングに、どうぞご期待ください」と締めくくった。

ブシロードは今年4月、それまで新日本の子会社だった女子プロレスのスターダムをブシロードの直接子会社化した。そのため、スターダムは今後もブシロード傘下のままで活動を続ける。ブシロードとしてはプロレス事業はスターダムに“全振り”した形となった。