<リアルジャパン:リアル・フォー・バトル>◇20日◇東京・後楽園ホール◇7試合◇1957人

 長州力(60)が、プロレスデビューを目指す藤波辰爾(58)の長男・怜於南さん(18=立大1年)の対戦相手に名乗りをあげた。この日、長州、藤波組は藤原喜明(63)ヒロ斎藤(51)組と対戦した。

 藤波はドラゴンスクリュー、足4の字固め、長州はサソリ固め、雪崩式脳天砕きを繰り出した。藤原は一本足頭突き、斎藤はセントーンで反撃。だが、最後は藤波が7分35秒に飛龍裸絞めで斎藤を破った。

 試合後に長州は「俺にとってはしんどいことだけど、藤波長男がデビューというなら、やめるわけにいかない。どんな状況であれ、一発やらないと」と、藤波に付き添っていた怜於南さんの対戦相手として名乗りをあげた。藤波も「自分の夢ということで許した。僕も親の反対を押し切ってレスラーになったからね。ただ、俺の前、長州の前、(初代)タイガーマスクの前に立ちたいなら頑張らないと」話した。

 長州とガッチリ握手した怜於南さんは「ありがとうございます」と深々と頭を下げていた。