<天龍プロジェクト:R-3>◇26日◇東京・後楽園ホール◇8試合◇600人

 60分3本勝負で行われた鈴木みのる(44)と宮本和志(33)の対決は、鈴木の圧勝に終わった。

 鈴木は立ち上がりから宮本の右足に的を絞り、キック、アキレスけん固め、かかと固めで絞り上げる。反撃できずに悲鳴を上げるだけの宮本も、なんとかチョップを返すが、すぐに鈴木のかかと固めの餌食に。ギブアップをしない宮本に、鈴木が「ぶち壊すぞ」と予告してさらに絞り上げる。裸絞めから、再びアキレスけん固めに入ったところで、和田京平レフェリー(57)がゴングを要請。11分35秒、レフェリーストップで1本目が決まった。

 2本目に入って、宮本も反撃。ラリアット、ターメリックボンバー、逆水平チョップで追い込む。だが、鈴木はローキック、張り手の連打から裸絞め。最後はゴッチ式脳天くい打ちでとどめ。3分59秒、体固めで勝利。2-0で、鈴木が完勝した。

 勝った鈴木はリング上に、腰を手術して欠場中の天龍源一郎(62)を呼び上げ「お前の復帰戦の相手、予約した」と宣言。受け身の練習を始めたばかりの天龍も「俺は中途半端な復帰より、コテンパンにやられてもいい。鈴木との対戦を励みにリハビリを頑張るよ」と話した。早ければ次回12月9日の東京・後楽園大会で2人が激突する。