<JWP>◇24日◇東京・後楽園ホール◇観衆871人

 コマンド・ボリショイ(年齢非公表)が、因縁の米山香織(31)とのシングル戦を制した。

 昨年12月の米山の引退撤回騒動に端を発した因縁。ボリショイにしてみればJWP所属でありながら、さくらえみと行動をともにし、タイで「我闘雲舞」を旗揚げ。所属の中森華子、モーリーを引き入れるなど、やりたい放題の米山に対して、不信感が募っていた。

 ボリショイは「来いよ!」と叫びながら何度も掌底を繰り出す。試合後はを氷で冷やすほど、自らの右手を痛めながら、米山の顔面に打撃を加えた。

 米山もエルボーで反撃し、激しい打撃戦となったが、最後はボリショイが掌底でけりをつけた。試合後、ボリショイは米山に水をかけると手を差しのべる。しばらく反応しなかった米山だがついに握り返し、これまでの因縁は清算された。

 ボリショイは「私は、米山がプロレスを、そしてJWPを好きなのを知っています。だから許せないこともたくさんありました。今日みたいなまっすぐな気持ちで大好きだと言ってほしいです。米山は1年前引退を撤回したことでレスラー人生は延命されました。その米山の人生、これからは自分の好きなようにしていけばいいと思います」とこの先の方向性はすべて本人にゆだねるという結論を出した。

 1年を経て、ようやく着地点が見つかった米山の引退撤回騒動。あとは米山が自身の進路をどこへ向けるかだ。