9度目の防衛戦を迎えるWBC世界バンタム級王者長谷川穂積(28=真正)に強豪王者から正式オファーが届いていたことが9日、分かった。長谷川の試合をプロモートする帝拳ジムの本田会長が明かしたもので、1階級下の世界スーパーフライ級3団体統一王者ビック・ダルチニャン(33=アルメニア)が、WBCを通じて1カ月前に「対戦したい」と意思を示したという。本田会長は「やるなら米国で、統一戦になるだろう」と語った。

 ダルチニャンはフライ級も制した2階級王者。米国を主戦場に現在はスーパーフライ級でIBF(日本未公認)WBCとWBAのスーパー王座を保持する。11日にはさらに1階級上げて、米フロリダ州で長谷川と同じバンタム級でIBF世界王者アグベコ(ガーナ)に挑戦。長谷川も14日に神戸で同級4位ネストール・ロチャ(26=米国)との防衛戦があり、まずは両者の勝利がビッグマッチ実現の第1歩となる。金銭面などのハードルもあって見通しは不透明だが、長谷川は「いい話じゃないですか」と前向きだった。