WBC世界バンタム級王者長谷川穂積(28=真正)が「挑発」をサラリとかわした。10度目の防衛戦(18日、神戸ワールド記念ホール)で戦う同級9位ペレス(ニカラグア)が14日、神戸市内で練習公開。練習後は周囲を「体重見せるから、こっちにこい」と手招き。試合4日前にしてリミットちょうどの「53・5キロ」で、ガッツポーズした。

 160回のスパーリングをこなし、挑戦者は「早く試合がしたい」と腕ぶす。だが、残り1・5キロの減量に苦しむ長谷川は嫌みのような行動にも「(減量に)失敗さえしてくれなければいい」。この日、世界的プロモーターの帝拳ジム本田会長が「(転級希望する)フェザー級は強いやつらが集まって大変。ま、勝ってからだ」と話すなど2階級制覇プランも進むが、まずは目の前の敵に集中する。