国際プロレス出身で全日本で覆面のウルトラセブンとして活躍した高杉正彦(57)と長男の高杉祐希(21)が、日本のプロレス史上初の父と息子のタッグで試合出場する。10月7日の頑固プロレス「湘南パイオニアシリーズ」(東京・西調布格闘技アリーナ)で、松崎和彦(43)ドラゴンユウキ(35)組と対戦する。

 祐希は総合格闘家・田村潔司主宰のU-FILE

 CAMPのプロレス部門、頑固プロレスで今月2日にデビュー。父正彦は現在もインディー団体に参戦、今年は4月に香川、7月に熊本で戦った。正彦は「祐希のデビューが新聞に載って反響が大きかった。自分も盛り上げるために、ひと肌脱ごうとね」。祐希は「組むのは光栄だけど、大先輩なので緊張する。合体技は、まだ無理」と言う。

 試合は正彦の国際、パイオニア戦志、オリエンタルの盟友の故・剛竜馬さん(享年53)のメモリアルマッチ。剛さんは09年10月18日に敗血症で亡くなった。「早すぎる。もっと長生きしてほしかった」と正彦。ライバルの渕正信(58)大仁田厚(54)は、今も現役。百田光雄(64)や藤波辰爾(58)の息子もレスラー志望だが、父と息子のタッグ一番乗りは高杉父子。父は息子を見つめ「幸せだね。長くやればいいことがある」と笑顔を見せた。【小谷野俊哉】