長谷川V5で米ビッグマッチ×2計画※画像クリックで拡大表示

 WBC世界バンタム級王者長谷川穂積(27=真正)の米国進出ビッグプランが8日、明らかになった。10日のダブル世界戦(大阪府立体育会館)の調印式が大阪市内で行われ、世界的プロモーターの帝拳ジムの本田明彦会長(63)が、次戦V6戦の相手候補として海外のビッグネームを挙げた。同会長は既に同級1位シモーネ・マルドロット(イタリア)に勝てば米ラスベガスでの防衛戦実現に動くことを明言。さらに海外での2階級制覇計画も浮上した。

 長谷川の米国でのスーパースター化計画が、着々と進行していた。海外に太いパイプを持つ本田会長はマルドロットに勝った場合の見通しを「海外の話も出てくる」とし、あらためてV6戦で米国進出に動くことを明言した。

 対戦候補には、元2階級王者ホルヘ・アルセや前世界王者ジョニー・ゴンザレス(ともにメキシコ)らを挙げた。いずれも米国を主戦場にするスター。同会長は、既にアルセに対戦を打診したことも明かし「長谷川には勝てないと断られた」というが、今後も交渉は続けていく構えだ。

 本田会長によると、タイの名王者ウィラポンを2度撃破したことで「ホヅミ・ハセガワ」の名は海外に広く知れ渡っている。「相手が誰でもいいなら(海外での試合は)すぐ決まる。どうせなら、強い方がいい」と同会長。単に海を渡るだけでなく、目標はアジア発の世界的スターだ。長谷川もかねて「海外で強い相手と戦いたい。ボクシング界のイチローになりたい」と熱く語っている。ビッグマッチとなり得る次戦V6戦は4月にも開催される。

 さらにその次の試合では、米国で2階級制覇に挑む計画もある。有力なターゲットは1階級上のWBC世界スーパーバンタム級王者バスケス(メキシコ)。所属ジムの山下会長は「バスケスとなら、かみ合う」と相性の良さに自信を見せる。バスケスは3月に初防衛戦を予定。その結果を見ながら本格交渉に入る予定だ。

 いずれにせよ、マルドロット戦の勝利が大前提となる。「KOか、判定でも、いい試合を期待したい。その方が(米進出の)話は決めやすい」と、本田会長は話す。この試合は欧州全土のほか、米国でも録画中継される予定で絶好のアピールとなる。長谷川が豪快な勝利で、未来を切り開く。【大池和幸】[2008年1月9日8時37分

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