大相撲の秋巡業が10日、さいたま市で開かれ、大関昇進を狙う両関脇が熱のこもった稽古を見せた。

 妙義龍(28=境川)と栃煌山(28=春日野)が巡業3日目で初めて土俵に上がり、三番稽古で5勝5敗の五分。妙義龍が「同じ番付でやるというのはモチベーションになる。今後もやっていきたい」と話すと、栃煌山も「いいですね。同い年だし、負けたくない1人」と火花を散らした。

 2人で三役在位31場所の実力者同士。だが尾車巡業部長(元大関琴風)からは、「地位を1つでもこじ開けていかないと。三役で満足してたら下から蹴落とされる。照ノ富士がいい例。稽古の中の姿勢で示していかないと」と奮起を促された。秋場所で8勝だった栃煌山は「その気持ちはあります」と決意をにじませた。