西前頭5枚目の嘉風(34=尾車)が、新年最初の相撲で豪快に白星を挙げた。

 初対戦だった東前頭6枚目の千代翔馬(25=九重)のたてみつを左手でつかんでつり上げると、そのままつり落とした。つり落としの決まり手は、12年秋場所7日目で栃ノ心が豊ノ島に決めて以来、幕内では4年4カ月ぶり。「左でたてみつを取った時に、相手が左から突き落としてきたけど、その流れに逆らわず、回転して自分の間合いで相撲を取れた。自分のいいところが出たんじゃないですか」と自画自賛した。

 昨年はエメラルドグリーンの締め込みをつけて戦ったが、15年九州場所以来のあずき色の締め込みに戻した。替えた理由について「気分です」とニヤリ。「新年とは思わず、新しい場所と思って出ているけど、今年1年も存在感ある相撲を取っていきたい。新たにいろんな経験もしたい」と意気込んでいた。