東京都の小池百合子知事は3日の定例会見で、豊洲市場移転に関し、石原慎太郎元都知事サイドの用地売買をめぐる住民訴訟に向けて、検察出身の経験豊富な団長を中心とする「重厚感ある」新弁護団を結成したことを明かした。

 弁護団は6人。団長には、最高検公安部長などを歴任した勝丸充啓(みつひろ)弁護士が就任。小池氏は「実務務能力に優れた弁護団だ」と評価した上で、「用地の売買契約には、多くの問題点が指摘されてきた。都民ファーストの立場からも、司法の場で(真実を)明らかにしていく。新しい弁護団は、その任務を果たされると確信している」と、自信を示した。

 その上で、石原氏に対し「どうやって決断をされてきたか、明確にされるべきだと思う。逃げてしまっている印象は良くない。これまでの石原さんらしくないと思う」と述べ、沈黙を続ける石原氏に説明責任を果たすよう、強い調子で求めた。

 小池氏は先月20日の会見で、「石原氏に責任はない」としてきた都の考えを、見直し、責任のあり方を検証する方向に方針転換する考えを明かしていた。