東京都の小池百合子知事は２４日の定例会見で、豊洲市場移転問題について石原慎太郎元知事の責任追及ばかりに重点を置いている点を指摘された。

　豊洲の用地買収や土壌汚染について「都が主体的に調査しないのか」などと問われ「これまでも聞き取りはしてきた。それに加え今回、議会の方でお決めになりました特別委、百条委員会があり、むしろ議会の皆さまの方が詳しい場合もあるかと思いますので、直接聞き出していただくことを見守っていきたい」と議会任せとも取れる発言をした。

　これに対し「石原元知事に質問状を出したり、公開の場でヒアリングしようとしたりと、石原氏への責任追及には熱心だが、それ以外の部分はそうではなく、温度差を感じる」と突っ込まれ、小池氏は苦笑い。「私は感じてない。担当者だった方々にはさまざまな調査においてヒアリングし、当時担当者だった者には結論も出し、職を解くなどの措置は取った」と応戦した。

　ただ、主だって聞き取り調査や都職員の処分をしたのは土壌汚染対策における「盛り土問題」についてで、用地取得に関しては石原氏の責任追及が目立っている。