東京都の小池百合子知事は22日、都内で開かれた「篠原文也の直撃!ニッポン塾」で講演し、自民党の下村博文都連会長が21日、「小池知事のイエスマンばかり集めたら、都政が失墜する」と発言したことを念頭に、「自民党都連には、イエスマンどころかノーマンもいない」と、痛烈に皮肉った。

 「みんな声を上げない。声を上げたら、次から会議に来るなというのが都連だ」と指摘した。

 その上で「私は、イエスマンをつくりたいと思っているのではなく、ちゃんと私の目指す方向性、プラスのスパイラルに共鳴できるかどうかだ。もちろんチェック機能もある。これまで都議会に、どれだけチェック機能があったのか」とも指摘した。

 安倍政権や自民党本部とは「今も協力している」としながらも、「選挙は別か」と質問されると「それは別でしょう」と明言。今も自民党籍を残していることについては、「とっくに進退伺を出している。あちらで判断することで、反党行為だと思ったら首を切るのではないか」と述べた。

 「小池新党」の国政進出をけん制するため、安倍晋三首相が、都議選前の今春、衆院解散・総選挙に踏み切るとの見方が、一部でくすぶっていることについては「私は、(都議選のある)7月においしい酒を飲みたいと思っている。私は目標を決めたら願掛けをして、達成したらバンザイをする」とはぐらかした。

 都議選の擁立候補者については「基本的には女性が多い。政治も行政も企業も女性をもっと生かさないといけない。(何人擁立するか)数字を目指しているのではないが、日本はあまりにも女性のエネルギーをうまく生かしていない。この1点だけで都議選を戦ってもいいくらいだ」と述べ、女性を前面に押し出した選挙戦を展開する意向を示した。