大阪府の松井一郎知事(54)は27日、都内の経団連会館で行われた、2025日本万国博覧会誘致委員会設立総会・発足式典に出席したが、注目の森友学園問題については一切、語らなかった。

 式典後、松井知事や2025日本万国博覧会誘致委員会の会長に就任した、経団連の榊原定征会長ら関係者が壇上に集まり、報道陣向けに10分程度の短い会見が行われた。その際、主催者側から「ご質問内容は、今回の設立総会、または発足式典に関することに限らせていただきます」とお達しがあった。

 ところが、会見の最後に一部メディアから「質問が一段落したので、森友学園のことを聞いてもいいかどうか、どうでしょうか?」とリクエストが出た。主催者側から「それは、すみません」とNGが出ると、報道陣の間から失笑が漏れ、それを見た松井知事も、苦笑いしながら関係者にあいさつして、そのまま降壇した。

 松井知事には、この日、アンバサダーとして式典に登場した、ダウンタウンの起用理由について質問が出た。「起用されたというか…もう、おふたりのお気持ちです。ともに大阪、関西を盛り上げていこうよ、という、もう、本当に温かい、おふたりのお気持ちをいただいたと思っています」と感謝した。【村上幸将】