自民党の茂木敏充政調会長は31日、自民党本部で開かれた一般女性対象の政治勉強会「プレミアム・ウィメンズクラブ」の開講式であいさつした際、小池百合子都知事を皮肉るような「和歌」を「詠み人知らず」として、70人の出席者に披露した。

 1首は「ひさかたの みやこ(都)に出ずれば つらき時 昔はものを思わざりけり」。

 もう1首は、「安全と 言われてなお いざよいに 不安かもせり 時の方(かた)」。茂木氏はこの句の「いざよい」について、「物事がすすまない、ためらうという意味」と、説明。「不安かもせり」は「不安をかもしている」の意味に取れる。豊洲市場移転問題の是非について結論を明言しない小池氏への、けん制とみられる。

 茂木氏と小池氏は、93年衆院選で日本新党から出馬、初当選した同期。