新党大地の鈴木宗男代表は30日、受託収賄罪などでの実刑確定に伴い、停止されていた公民権を回復した。

 刑期を終えた後、2012年4月から選挙に出馬できない状態が続いていたが、今後は可能になる。この日、自身のブログを更新し、「いよいよ『再始動』である」とつづり、政界復帰への強い意欲を示した。

 「道内で昭和44年(1969年)以来、誰よりも各選挙に多くかかわってきた私である。鈴木宗男の選挙の仕方を近い将来必ずあるので待っていてほしい(原文ママ)」とも記した。大地にかつてのような集票力がないとの報道に対し、「選挙結果ではっきりしますから」「私がマイクを持つことの重さを示しますから待っていてほしい」と、反論した。

 宗男氏は北方領土問題や日ロ関係に詳しく、最近も4月21日に安倍晋三首相と会談するなど、ロシアとの関係を重視する安倍政権と距離を縮めている。

 また、宗男氏の長女、鈴木貴子衆院議員は前回2014年衆院選で、旧民主党(現民進党)公認で北海道7区に出馬し、比例北海道ブロックで当選。昨年2月、同4月の衆院北海道5区補選で、民主党が共産党と野党統一候補の擁立を決めたことに反発し、離党届を提出。除籍となった後は、無所属のまま、自民党会派に所属している。