自民党の二階俊博幹事長(80)が21日、同日告示された大阪府知事選で、自民党が推薦する無所属新人の元副知事小西禎一氏(64)の応援に駆けつけ、大阪市内で演説した。予定の演説時間が過ぎたため、関係者が「終了」の合図を送ると、「バカヤロ~」と返し、マイクを握り続けた。

街宣車の上に立った二階氏は「大阪は東京ではないんだ。大阪は大阪」と維新が掲げる大阪都構想を批判し、「政府は小西さんに全面的に協力することをみなさんにお伝えします」と強調した。

二階氏の演説がスタートして約10分。関係者が街宣車の前方に立ち、両手を合わせて「終了」の合図を送ると、二階氏は「分かってるよ。手を合わせて、終わってくれって。バカヤロ~」と話すと、聴衆から笑いが起きた。

その後もマイクを約4分間、握り続けて「大阪がこれからも発展するためにはワケのわからん人を大阪の代表にしてはダメ。どうぞ、小西さんをなんとしても勝たせていただきたい」と語気を強めた。

大阪府知事選には政治団体・大阪維新の会新人の前大阪市長吉村洋文氏(43)も立候補した。

市長選には、知事から鞍替えする維新公認の松井一郎氏(55)と、自民党が推薦する無所属の元大阪市議、柳本顕(あきら)氏(45)が立候補を予定している。市長選は24日に告示され、ともに4月7日に投開票される。