日本維新の会が11日、大阪市内で夏の参院選第6次公認発表の記者会見を行った。会見には日本維新の会代表の松井一郎大阪市長(55)、神奈川県の政治団体「神奈川力」を率い、神奈川選挙区(改選数4)に維新公認で出馬する松沢成文参院議員(61)、東京の地域政党「あたらしい党」の代表で東京選挙区(改選数6)に維新公認で出馬する前東京都議、音喜多駿氏(35)らが出席した。

大阪に地域の政党や政治団体のトップが集結し、本格的な選挙モードに突入した。会見では音喜多氏が松井氏に? “直球勝負”する場面もあった。

トップ集結について松井氏は「住民の身近なところで政治をやってきた人の力を結集し、永田町を変えていきたい」と説明した。9日投開票の堺市長選では僅差ながら維新は勝利し、大阪府知事・大阪市長のダブル選、衆院大阪12区補選に続き、“4連勝”。勢いを増す維新の次のターゲットは国政での党勢拡大だ。

関西以外では知名度が低い維新について松沢氏は「首都圏では自民党はおごりすぎていてイヤだ。抵抗ばっかりの野党はもっとイヤだ。もっとまともな党はないのと思っている無党派層も多い。そこにフィットする政党を政治側が作れていない。私も音喜多さんもみんなの党出身。維新とみんなの党は立ち位置が近かった。維新に結集し、第3極の全国区の器を作っていきたい」と意気込んだ。

激戦の東京選挙区から出馬予定の音喜多氏は「第3局への期待、都市型政党への期待は東京にも残っている。そこを呼び起こしていきたい」と話し、維新のイメージとして「少し言葉は悪いですが、維新は改革、改革なので、東京都民にはこわもてのイメージがある。女性の方には少し怖く、抵抗があるように感じる。ただ新しい党には女性議員も多い。平均年齢も30歳代前半、フレッシュなイメージもあるので、融合してイメージを刷新したい」と強調した。

会見で飛び出した音喜多氏の“直球勝負”に一見、こわもての? 松井氏は少し口元を緩めていた。