石川県は8日、能登半島地震で被害が大きかった輪島、珠洲両市など6市町でゴールデンウイーク(4月27日~5月6日)に延べ1万429人が災害ボランティアとして活動したと発表した。馳浩知事は記者会見で「たくさんの方に参加いただき、感謝申し上げたい」と述べた。4月13~22日の10日間と比べると1・7倍に上った。

県や市町の募集を通じ活動したボランティアの人数を集計。5月5日は1328人で、1日当たりとしては最多。県全体の同6日までの累計は延べ8万8511人となった。

また県は、日本航空学園能登空港キャンパス(輪島市)内にボランティア約100人が宿泊できる拠点を開設し、13日から運用すると発表した。簡易ベッドや風呂、駐車場などを備え、利用は無料。事前予約が必要で、連泊もできる。

馳氏は「片付けや仮設住宅への引っ越しの手伝いなど、被災地ではボランティアの力を必要としている」と強調し、引き続き受け入れ環境の整備に努める考えを示した。

この日は災害対策本部の会議も開かれ、県は6市町の住宅の水道復旧に向けた新たな支援策を明らかにした。住宅内の配管が損傷して通水できず、遠方の工事業者に修理を依頼する場合に、作業員の宿泊費やガソリン代などの経費を補助する。地元業者に依頼が集中し、復旧が停滞しているのを解消するのが狙い。(共同)