北海道・知床半島沖で乗客乗員26人が乗った観光船「KAZU I(カズワン)=19トン」が遭難し、11人が死亡、15人が行方不明となった事故で、運航会社「知床遊覧船」(斜里町)の桂田精一社長への記者会見が27日午後、行われた。

KAZU Iの豊田徳幸船長(54)は今年3月、仕事について「ブラック企業で右往左往です」と投稿していた。質疑応答で、その件について質問が出ると、桂田社長は「ブラック企業…私は分かりませんでした」と答えた。

現状の職員の数について聞かれると「事故が起こるまでは8人来る予定。ゴールデンウイークを過ぎると閑散期になるので4~18人を例年、雇い入れるがそこからスタート。(現状)船長3人、甲板員が2、3人」と説明した。

一部で、ベテラン船長を解雇したなどとの報道もされている。そのことについて聞かれると「解雇はしておりません。4月に雇い入れをして11月に雇い止め。残りたい方は1年、残ることが出来る。都会に行きたい方もいるのでご要望に応じる。解雇と言うより12~4月に、今後、どうするか話をし、意見の不一致で次の4月に入ってこなかったということ」と説明した。