EXILEのフィジカルトレーナー吉田輝幸氏が正しい体の使い方を伝授する「EXILEエクササイズ」。先週に引き続き25回目の今回も「マラソン編」です。吉田氏が運営するPCPセンターのトレーナー篠塚千夏さんは理想のランニングフォームを求め、改善トレーニングに入りました。マラソンに限らず全ての運動の基本は正しく体を使えるようにすること。足首、尻、肩甲骨などの動きを良くするためのトレーニングに挑戦です。

 バランスの良いランニングフォームで吉田氏を驚かせた篠塚さん。より理想的なフォームを求め、ランニングに必要な体の各部分が正しく使えているかのテストと、改善トレーニングに挑戦しました。

 吉田氏

 間違ったフォームで走ると、ケガはするし速くも走れません。まずフォームに直結する姿勢をチェックします。篠塚さんは姿勢もいいです(写真1)。(得意のダメ出し不発で)何か、楽しくないな~(笑い)

 篠塚さん

 うふふ。

 吉田氏

 悪い姿勢の例もやってみて下さい。体は真っすぐで骨盤だけ前傾する「出っ尻」(写真2)は女性に多く、「猫背」(写真3)は男性に多い姿勢。猫背の人が走る時だけ良い姿勢にはなりません。元の姿勢が非常に重要になってきます。

 テスト(1)

 

 

 

 

 

 

 

 

 オーバーヘッドスクワット

 吉田氏

 まず足首や股関節、肩甲骨の柔らかさをチェックするテストです。手を上げたまましゃがんで下さい。篠塚さん、柔らかいですね。これ良い例(写真4、5)。次に、ひざを内側に絞ってしゃがんでしまう(写真6)など悪い例です。下までしゃがめなかったり、手が前に出たりするのも悪い例。篠塚さんは良かったですが、トレーナーでもできない人いっぱいいます。残念ながら。

 一同

 わははは。

 吉田氏

 走ることと足首の柔らかさは相関関係にあり、非常に重要なポイントです。このテストで尻の筋肉や股関節の安定性がないと、内側に絞り込んでしゃがんでしまう。手が前に下がる人は肩甲骨や肩関節の動きが悪い。(悔しそうに)彼女は特に直すところがなかった。

 篠塚さん

 うふふ。

 吉田氏

 股関節の安定性や足首の柔らかさは、マラソンで絶対的に必要になってきます。読者の方が自分で(テスト(1)を)チェックして、手が下がっていたら正しく腕を振れないだろうし、下までしゃがめなければ足首が硬いということ。では次にテストで問題のあった方のために改善トレを紹介しましょう。

 第25回<2>につづく。【取材・構成=山田準】

 [2014年3月28日10時28分](2)姿勢のいい篠塚さんに、悪い姿勢の例として「出っ尻」をやってもらいました(3)篠塚さんに、今度は男性に多い「猫背」の姿勢もやってもらいました(4)オーバーヘッドスクワットのスタート。背筋を伸ばし、両腕を真っすぐ伸ばします(5)オーバーヘッドスクワットのフィニッシュ。篠塚さんは両腕を伸ばしたまま、しっかりしゃがむこともできました(6)オーバーヘッドスクワットの悪い例。足首が硬いと、ひざを内側に絞り込むような格好になる