EXILEのフィジカルトレーナー、吉田輝幸氏が、正しい体の使い方を伝授する「EXILEエクササイズ」。第26回も「マラソン編」です。吉田氏が運営するPCPセンターの美人トレーナー篠塚千夏さんは、理想のランニングフォームを求めて、本紙企画にチャレンジ。先週のオーバーヘッドスクワットに続いて、今週は「片足立ち」のテストを行い、各種改善トレーニングに挑みました。

 吉田氏

 理想のランニングフォームは、腹と尻をギュッと固めて走るのがいいんです。今週は、その辺ができているかどうかのテストです。

 ★テスト=片足立ち

 吉田氏

 それじゃ、両手で棒を持って、片足で真っすぐ立って下さい(写真1)。参りましたね。篠塚さん、ちゃんとできてます。(コツを)知ってるからな~。

 篠塚さん

 むふふふ。

 吉田氏

 (駄目出しできず)面白くないけど、篠塚さんに、あえて悪い例もやってもらいましょう。最初は体が傾いてしまうケース(写真2)。これは立っている足の尻の筋肉の安定性がないから、そこで支えられなくなり、上体を倒しながら上げてしまうんです。もう1つは、ひざが少し開いて、真っすぐ足が上がってこないケース(写真3)。結局、走る時こういう風に自分では真っすぐ上げてるつもりでも、ひざが外に開いてしまう人がいます。最後に、横向きで足を真っすぐ上げた時に骨盤が抜けてしまうケース。これも非常に多いですね。純粋に上半身の安定性と体の横側の安定性が一番欠如しているから。

 篠塚さん

 なるほど~。

 吉田氏

 腰をぐねぐねさせて走る人がいますが、1回1回足を上げるときに骨盤が抜けてしまうんです。骨盤は絶対に安定していた方がいい。骨盤がぐねぐねすればするだけ、腰に負担がかかってきます。

 篠塚さん

 確かにそうですよね。

 吉田氏

 腹と尻がギュッと締まって上がればいいんですけど、ここが丸まってしまうと、腰に負担がかかるし、地面に力も伝わらず促進力にもつながらない。本当にきれいに走れている人は別ですけど、(市民ランナーは)結構な確率で引っかかります。それでは今の3つの悪い例を改善していきましょう。

 第26回<2>につづく。【取材・構成=山田準】

 [2014年4月4日12時56分](2)体が傾く片足立ちの悪い例を見本で示す篠塚さん(3)ひざが開いてしまう片足立ちの悪い例を披露する篠塚さん