EXILEのフィジカルトレーナー、吉田輝幸氏が正しい体の使い方を伝授する「EXILEエクササイズ」の第32回です。これから3回は、自宅で簡単にできるシェイプアップトレーニングをお届けします。今回のテーマは「おなか周りを引き締める」です。

 腹筋を中心にした4種目のサーキットトレーニングをお伝えします。このうち、3種目以上を組み合わせて数回行うのが効果的です。3回以上をやることが目標です。

 (1)ドローイン

 レッグレイズ

 おなかをへこませて腹部の筋肉強化をしながら、手足の運動を加えてバランス力を鍛えるトレ

 吉田氏

 あおむけに寝転がって、足を伸ばしながら2秒かけて上げ下げします(写真1)。左右をやってください。おなかはへこませたまま。垂直まで上げる必要はありません。45度ぐらいですね。注意するのは背中が床から浮かないこと(写真2)。背中と腰を床にしっかりと着けたままでやってください。効果がなくなります。

 (2)ドローイン

 ダイアゴナル

 腹部を中心にしながら、股関節や肩甲骨も鍛えるトレ

 吉田氏

 陸上のスタートの姿勢で四つんばいになって、肘と膝を寄せます(写真3)。右肘だったら左膝です。2秒でゆっくりと引き寄せ2秒で伸ばす。手を伸ばした時に肩甲骨を意識して手を遠くに伸ばしてください。足はお尻の筋肉をキュッと締める感じで。こちらも遠くに伸ばします。手、肩、腰、足のかかとが床と平行になるように一直線に(写真4)。この時に、腰が反るのが悪い例。軸がぶれてバランスを崩さないように注意してください。伸ばした手が上がりすぎたり、足が曲がってはいけません(写真5)。プロ野球選手がよくやっているトレーニングですが、小学生でもやっています。一般の人がやると強化になりますが、レベルの高い人がやるとウオーミングアップになるレベルのトレです。

 第32回<2>につづく。【取材・構成=松本久】

 [2014年5月23日13時14分](2)ドローイン

 レッグレイズの悪い例

 背中が床から浮くのはNG(3)ドローイン

 ダイアゴナルのスタート姿勢(4)ドローイン

 ダイアゴナルの正しい姿勢。手、肩、腰、足が床と平行に一直線(5)ドローイン

 ダイアゴナルの悪い例。手が上がりすぎて足が曲がっています