EXILEのフィジカルトレーナー、吉田輝幸氏が正しい体の使い方を伝授する「EXILEエクササイズ」。自宅で簡単にできるシェイプアップトレーニングを3週にわたってお届けしています。第34回のテーマも前回と同じ「代謝を上げる全身サーキットトレ」。マット1枚のスペースがあればできるので、ご自宅でチャレンジしてみてください。

 体を動かすのに、ジョギングなどで外に出なくても、自宅でできる簡単なトレーニングを3つご紹介します。

 あおむけになってお尻を上げるトレで、臀部(でんぶ)に効果。両手は床に着け、天井に向かってお尻を持ち上げた姿勢を保ちます

 吉田氏

 膝から胸までを一直線にしてください(写真1)。30~45秒のキープが基本ですが、正しいフォームでできる範囲内で構いません。お尻を持ち上げすぎてはいけません。お尻の筋肉ではなく、背筋を使うことになって腰を痛めることにもなります。臀部をしっかりと意識していれば、一直線になりますよ。

 体の安定性を高めるトレ。肩甲骨の可動域と安定性をバランスよく高めます

 吉田氏

 両手をY字に持ち上げるから「Y」です。うつぶせ状態になりながら、しっかりと肘を伸ばし、肩甲骨を意識。寄せるようにしながら手だけを真上に向かって上げます(写真2)。体は床にピッタリと着けるようにしてください。両手を横に伸ばすのが「T」です。腰から胸、おでこが床に着いた状態で両手を持ち上げて下ろします(写真3)。この時、首にはなるべく力を入れないようにしてください。

 肩甲骨の動きというのは非常に大切です。本来は上下左右に自在に動くもので、腕をぐるぐる回したりもできます。それのできない人が肩こりになりやすいわけです。YとTはセットでなくても構いません。デスクワークでパソコンに長時間向かっていると、猫背になりがちですよね。肩甲骨が開きっぱなしなので、寄せる動きを意識してみてください。

 第34回<2>につづく。【取材・構成=松本久】

 [2014年6月3日12時55分](2)フロアY、T

 肩甲骨の可動域と安定性をバランス良く高めるトレ。両手をY字に持ち上げる「Y」(3)両手を横に伸ばす「T」