EXILEのフィジカルトレーナー、吉田輝幸氏が正しい体の使い方を伝授する「EXILEエクササイズ」。自宅で簡単にできるシェイプアップトレーニングを3週にわたってお届けしています。第34回のテーマも前回と同じ「代謝を上げる全身サーキットトレ」。マット1枚のスペースがあればできるので、ご自宅でチャレンジしてみてください。

 腿(もも)の内側にある筋肉のストレッチ

 吉田氏

 足を広めに開いて、背筋を伸ばしながらまっすぐに立ちます。両手は前に持ってきて重ねます(写真4)。お尻を後方に倒しながら、左右に膝を曲げていきます。足の裏を床にしっかりと着けたまま膝を深く曲げてください。背中を反ったり丸めたりしないで、上半身からお尻まで一直線の状態をキープします(写真5、6)。膝が前に出てしまうのが悪い例(写真7)。このパターンの人は結構います。膝に負担がかかって痛めてしまってはストレッチをする意味がなくなってしまいます。注意してください。

 肩甲骨を伸ばして肩周りの柔軟性を高め、全身のバランスも向上させるトレ

 吉田氏

 うつぶせになって両方の手のひらは床に着けます。力を抜いて、指は自然に開いた状態。顔は床に向けたままにしてください(写真8)。そのままで、手のひらを外側に向けて持ち上げます。肩甲骨を寄せるようにして肩の位置まで持ち上げてください(写真9)。お尻にキュッと力を入れる感じです。ありがちな悪い例は肩甲骨を使わずに背筋を使ってしまうパターン(写真10)。本来は肩甲骨の運動なのに、背筋運動になってしまいます。上体は持ち上げすぎないように気を付けましょう。

 

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 サーキットトレを3週にわたってやりました。おなか、お尻、肩甲骨の3カ所が、これまでずっとお伝えしてきた重要なポイントです。マット1枚分のスペースがあればできるトレーニングばかり。ちょっとやるだけで、やらないのとは全く異なります。

 吉田氏いわく、「体が変われば、世界観や人生そのものが変わる」。1歩1歩の健康作りにまい進していきましょう。

 第34回おわり。【取材・構成=松本久】

 [2014年6月3日12時57分](5)正面から見た姿勢(6)横から見た姿勢(7)膝が前に出てしまう悪い例(8)コブラ

 肩周りの柔軟性を高め、全身バランスも向上させる(9)肩甲骨を寄せるようにして、手のひらを肩の位置まで持ち上げる(10)肩甲骨ではなく、背筋を使ってしまう悪い例