昨年のレコード大賞で、史上初めて4度目の大賞に輝いたEXILE。メンバー14人のコンディションを支えたフィジカルトレーナー、吉田輝幸氏が正しい体の使い方を伝授する「EXILEエクササイズ」の第35回です。今回のテーマは「まずは体幹を固めましょう」。基本に立ち戻り、サーキットトレーニング3種目をご紹介します。

 (2)フロントブリッジ

 安定性を高め、体の軸を保つトレ。体の前側に効果があります。

 吉田氏

 うつぶせになって両手の肘と足のつま先で全身を支えます。肩と肘は垂直の関係にして、肩甲骨を伸ばして肘で床を押すイメージを描いてください。この時、腹部に意識を集めます(写真4)。悪い姿勢ですが、最初のパターンは顔が上がってしまい、お尻が落ちて体が弓ぞりになる例(写真5)。もう1つは逆にお尻が上がってしまう場合です(写真6)。腰が落ちて体が「谷」みたいになってしまうのも、逆に腰が浮いて体が山なりになるのもNGです。どちらも腹筋と体幹の安定性に問題があります。チェックポイントは頭から足先まで一直線になっているかです。

 (3)サイドブリッジ

 ブリッジの横バージョントレで、腹筋側面に効きます。

 吉田氏

 右側を下にして横向きになり、右肘を床に着けて全身を支えます。左手は腰に置いたまま。肩から肘までまっすぐに伸ばし、肘で床を押すイメージです。お尻とへそに力を入れて、上半身はまっすぐに保つようにします。この姿勢のまま30秒キープしてください(写真7)。左と右の両方を行います。悪い例の最初は腰が落ちてしまうパターン。脇腹の筋肉をまったく使えていません(写真8)。もう1つは、体が「くの字」に曲がってしまう例(写真9)。筋肉をしっかりと使えているか、自分の目で確かめようとおなかを見てしまうと、背中が丸まってしまいます。顔は正面に向けたまま。部屋に鏡のある人は鏡を見ると良いですよ。決して下を向いてはいけません。

 3種目に共通するテーマは、「まずは体幹を固めましょう」ということです。その方が、より腹筋や背筋を使いやすい体になります。3種目を一通りやったら、再び1種目目に戻ってください。今日を“エクササイズ始め”の日にしてみてはいかがでしょうか。

 第35回おわり。【取材・構成=松本久】

 [2014年6月6日15時38分](5)お尻が落ちて体が弓ぞりになる悪い例(6)お尻が上がる悪い例(7)サイドブリッジ

 横向きになって上半身をまっすぐに保つ(8)腰が落ちてしまう悪い例(9)体が「くの字」になってしまう悪い例