EXILEのフィジカルトレーナー、吉田輝幸氏が正しい体の使い方を伝授する「EXILEエクササイズ」。第39回は「股関節の改善プログラム」を3種類紹介します。腰痛や膝痛の原因の1つとして、股関節が正しく使えていないことが指摘されています。すごく重要な部位なのに見過ごされがちな体幹の機能をしっかりと高めましょう。

 スタンディング・レッグ・ローテーション

 体幹を使いながら、股関節まわりの腸腰筋、大殿筋、内転筋群などを総合的に鍛える筋トレ。

 吉田氏

 立位で両腕を水平に広げ、片足を前方に上げます。太ももは水平の高さまで持ち上げてください(写真4)。そのままで、足を外側へ90度、水平に振ります(写真5)。この時、体の中心軸が崩れて骨盤が傾くと、股関節の動きが小さくなるので注意しましょう。太ももが上がらないのはいけません(写真6)。筋トレ効果が小さくなってしまいますから。片足で立っているので、バランス力向上にもプラスに働きます。普段の生活の中では、足を床と平行の高さまで上げることはほとんどありません。股関節から体を動かすことを意識付けするためにも、このトレーニングはやっておくべきです。

 第39回<3>につづく。【取材・構成=松本久】

 [2014年7月4日11時33分](5)太ももを外側へ90度、水平に振ります(6)太ももが上がらないのはいけません