ＥＸＩＬＥのフィジカルトレーナー、吉田輝幸氏が正しい体の使い方を伝授する「ＥＸＩＬＥエクササイズ」。第４２回は「肩こり改善プログラム」がテーマです。肩こりの原因の１つに、肩甲骨の代わりに首や肩の筋肉を使っていることがあります。肩甲骨の正しい動きを意識して、肩周りのインナーマッスルを使えるようにしましょう。そうすれば自然と肩こりも改善されます。

　◆セレタス・アンテリオ

　肩甲骨を外側に開くインナーマッスルの前鋸（ぜんきょ）筋を鍛えるトレーニング

　吉田氏

　立位で背筋を伸ばし、両足は肩幅に開きます。両手にペットボトルを持ち、肘を伸ばして下ろします（写真５）。肘を伸ばしたままで、ペットボトルを肩の高さまでゆっくりと持ち上げます。肘がまっすぐでないと、前鋸筋に負荷がかからず、肩の前方移動も小さくなるので注意しましょう。背筋を伸ばして、何かを抱きかかえるイメージです（写真６）。肩甲骨を開く意識を持つことが大切。そうすれば自然と背中に丸みも出てきます。「開く」という意識がないと肩が前方に移動しません（写真７）。この動きがしっかりとできれば、しなやかで伸びのある腕の動きが可能になります。

　第４２回＜３＞につづく。【取材・構成＝松本久】

　［2014年7月28日19時50分］（６）何かを抱きかかえるイメージで、ペットボトルを肩の高さまで持ち上げます（７）肩甲骨を開く意識がないと肩が前方に移動しません